こんにちは。私は今、ロンドンに来ています。
遠く離れたイギリスで、和食がまさかの進化を遂げているという情報を聞きつけ、成田空港から9600キロの道のりを飛んでまいりました。
地下鉄をのりつぎ、やってきたのはウェストミンスターの「SOHO」というエリア。
ロンドンには数多くの日本料理店があり、ヘルシーと人気だとか。
天丼より牛丼が高いって不思議…。
こちらが今回お目当てのお店「KOYA Bar」。
和食とうどんのお店です。
のれんをくぐると「イラッシャイマセ!」と、いきなりの日本語。店員さんどう見ても日本人に見えませんが…。
メニューが日本語!何でしょうこの安心感。
イギリスでは、たいていお冷はボトルで出てきます。
さてメニュー。出ました。「イングリッシュブレックファストうどん」。フライドエッグにベーコン、しいたけ、と書いてあります。
イングリッシュブレックファストとは、その名の通りイギリスの朝ごはんで、ベーコンに卵焼き、キノコのソテーやソーセージなどが載ったプレートのこと。
ブレックファストと言うくらいなので、11時半までの朝限定のメニューとなっています。日本人の店員さんが1人いました!話が聞ける!
こちらがイギリスの朝食と和食のうどんが融合した「イングリッシュブレックファストうどん」。21世紀の日英同盟と言っても過言ではありません。
半熟より半生に近い目玉焼きに、カリカリベーコン。そしてしいたけ。
ベーコンの油がうどんつゆに新たな進化を生み出すのでしょうか…。いただきます。
あら!おいしい!ベーコンの塩分がつゆに溶け出し、ガッツリした味わい。しいたけの出汁もしっかり出ています。
麺もモッチモチ!自家製麺だそうです。
よく考えてみたら、月見うどんがあるのに、目玉焼きうどんがないのはおかしいですよね。これはうどん界に革命を起こすかもしれません。
出汁にバターを入れることによって、うどんとイングリッシュブレックファストがバラバラにならず、一つの料理として調和を生み出しています。
釜玉バターうどんとか、普通にありますもんね。そもそもバターとうどんは相性いいんだわ。黄身を崩せば出汁はカルボナーラ状態。
あー。美味い。バター+和風だし+半熟卵のマリアージュ。
これは、カルフォルニアロールを超える発明の予感です。日本でも流行るよこれ。
日本にないので作ってみた
ロンドンから帰国して早1ヶ月。あの時食べた「イングリッシュブレックファストうどん」が忘れられず、家で作ってみることにしました。
【材料】ベーコン、卵、冷凍うどん、スープのもと、バター。
まずはフライパンで、カリカリベーコンを作ります。
じゅわー。
冷凍うどんを茹でて…。
スープを用意して…。
スープにバターを入れましょう。
ちょっと不安になりますが、いや、ロンドンで美味しかったからきっといける!
ベーコンを取り出し、ベーコンから出た脂で目玉焼きを焼きます。
フタをして半熟でストップ!
ご家庭で簡単にできる、「イングリッシュブレックファストうどん」の完成です!
いきなり、スープをカルボナーラに変えますよ!
むほほ!
こんなのゼッタイ美味いだろ!
ズルズルズルっ!……イケる!!
ベーコンの塩っけが最高!かき揚げうどんなんかに比べたらぜんぜん油っこくないし、これはやるべき、朝ごはんの定番にしてもいい!
普通にうまい。月見うどんだもんw
いやまいった。これは発明ですよ。間違いなく逆輸入すべき。そして最近の冷凍うどんのクオリティにはビビる。美味えじゃねえかこのやろう。
ロンドンに行くことがあったら、KOYAにはぜひ行ってみてほしいですし、「いや、遠いでしょ」というアナタは、ぜひ家でやってみてください。レシピサイトにドヤ顔で載せちゃおうかな、オリジナルとか嘘ついてw。
みんなのごはん読者のみなさん、「UKで流行ってるらしいよ」とか言って、友達や家族に作ってあげてみてください。これはムーブメント起きるよ。
著者:たのっち(@tanocchi)
記者・ラジオディレクター。
ラジオ時代はグルメレポートの取材原稿を放送が終わると捨てていたので、これからはここに書き留めていきますね。
たのっちのぶろぐ:http://tano.blog.jp